店主のこだわり

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職人の想い

職人として20年たった今、改めてお客様や周りの方々に支えられてきたことを実感しております。今後も多くのお客様と信頼関係を築いていくために、恥ずかしながら、これまで経験したことをお伝えしたいと思います。

実は私、ラーメンが嫌いでした。

実は私、ラーメンが嫌いでした。

というのも、私の実家はラーメンから洋食まであらゆる食事を提供する食堂で、幼少期、お腹がすくと「ラーメンでいい?」と、毎日のようにラーメンを食べていました。
「またラーメンか…」、いつもこう感じていたことを思い出します。
友達の家ではお母さんが家族のために作ってくれるご飯だけれど、自分にとっては店の味が家庭の味。
そのことにある種の抵抗を感じていたのかも知れません。

そんな幼少期を過ごした私も大学へ進むことに。
とはいえ、家業は人手が足りず多忙な日々が続いていましたので入学までの半年間という条件で手伝いを始めました。
すると、手伝えば手伝うほど台所事情も知るようになり、事業を継続し経営していくことの厳しさを目の当たりにしたのです。
バブル崩壊の危機にさらされた時代でもあり、これまで続けてきた家業を守らなくてはという気持ちが膨らみ大学を諦め、家業を継ぐことを決意しました。

ですが、まだまだ青春期。調理師学校へ通いましたが最初はやる気が出ず、ただ通うだけの日々でした。
そんな学校生活でしたが実習が進むにつれ講師の先生の顔ぶれに驚いたのです。
特にフレンチの講師だった方は今でも現役で活躍しておられ、業界では知らない人がいないという方でした。
私はその先生から「料理」という言葉の意味を教えられました。

料理とは、理「ことわり」を料る

すなわちすべての動作に理由があるということ
理由を考えないで仕事をすれば、それは作業になる。
作業には心がない。心がないものにはお客様は感動しない。

この言葉を胸に、調理学校を終了した後、職人としての修業をスタートしました。
家業の食堂はラーメン以外にもカレー,カツ丼、野菜炒め、とんかつ、生姜焼き肉などメニューは多岐に渡ります。
お陰で野菜の切り方、肉の選び方など貴重な経験ができました。
職人としての経験を積んでいく一方、店の経営状況は苦しい毎日。
既存のメニューの調味料や食材、調理方法などに変化をつけ、より美味しい料理を食べていただくための試行錯誤を何度も試みましたが、唯一、ラーメンだけは親父である師匠が頑なに伝統の味を守っており、私は作り方をなかなか教えてもらうことができませんでした。
料理人として修業を始めようやく10年が経とうとしていた頃、バブルが崩壊しさらに経営は困難に。
我武者羅に働きましたが赤字は膨らむばかり。
いよいよ店を閉めることを考えなくてはならなくなった時、このまま潰れてしまうなら、最後に生まれてから慣れ親しんだラーメンに人生をかけてみようと思い、師匠にスープを作らせてほしいと頼み込みました。
洋食も食べられる食堂からラーメン1本で勝負をする「麺や食堂」に転進させるべく、ラーメンの基本となるスープを作る技術などを体に叩き込んだのち、伝統の味をベースに食材や調味料などを調整し今の時代に合うラーメンを作り出すことに必死に取り組みました。
職人としての意地に加え、家業を継ぐ息子としての立場もあり、寝る間を惜しんで働いたため、気が付いたら体はボロボロ。倒れて入院をした時も店を閉めるわけにはいかず、外出許可をもらい点滴をしながら厨房に入ったこともありました。

ラーメン うづまき

ラーメン専門店となった「麺や食堂」の経営が安定したころ、本厚木の駅前物件が開いたことを耳にしました。
その時、職人として20年目を迎え自分の腕を確かめてみたいという思いが生まれ、とにかくトライしてみることが大切だと親の反対を押し切り開店準備を開始。
潰れれば多額の借金も負いかねない事態でしたが、深夜や早朝にコンビニや新聞配達をやれば数年後に借金を返せると心を決め、スタートへ向けて全力を尽くしました。
そうして誕生したのが2号店「ラーメン うづまき」です。

「麺や食堂」はクローズドキッチンでしたので、「ラーメン うづまき」はオープンキッチンにしました。ファミリーやサラリーマンを対象にした「麺や食堂」に比べ、「ラーメン うづまき」はカップル向けにシフト。
味も20代~30代前半の方々に合うよう、醤油ベースながらこってりとしたスープに仕上げました。

「ラーメン うづまき」を初めて1年、まだまだ未熟な店ですが、ある日、常連さんが彼女を連れてやってきました。
「今日彼女の誕生日なんです」という彼に戸惑っていると「彼女が誕生日だからここに来たんです」と言ってくださいました。
またある時、2人の小学生がメニューを見ながらもじもじしていたので声をかけると、手に握りしめていたのはたったの300円。
でも私は子どもが2人だけで入ってきてくれた勇気が嬉しくて「出世払いでいいよ」と、300円でラーメンを二杯作りました。
小さな出来事かも知れませんが、挑戦を続けている今の私にとっては何にも代えがたい大切な宝物です。

一流ホテルのどんな高級な味噌汁よりも、
お袋の味噌汁の方が美味しい

それと同じようにDNAに刻まれるようラーメンを作りたい。子どもの頃に食べたラーメン、慣れ親しんだ味こそが、その人の“心のラーメン”となる一杯を求め、「麺や食堂」「ラーメン うづまき」ともに、これからも最善を尽くして参ります。

中華そば 麺や食堂

 

本店

〒243-0012 神奈川県厚木市幸町9-6
046-228-3978
11:00~23:00(L.O.22:30)※年中無休

 

246店

〒243-0034 神奈川県厚木市船子1234-1
046-265-0642
月~金 11:00-15:00 18:00-23:00(L.O.22:30)
土日祝 11:00-23:00(L.O.22:30)
※年中無休

ラーメンうづまき

〒243-0034 神奈川県厚木市旭町1-24-15
046-280-6786
月~土 11:00-25:00(L.O.24:30)
日祝 11:00-23:30(L.O.23:00)

生ぎょうざ三宝

〒243-0034 神奈川県厚木市船子1234-1
046-265-0742
11:00~19:00
定休日:月曜日(祝日営業・翌火曜日休み)